静かな場所にお墓を設けて永眠を!終活の最前線とは
「亡くなった後は静かな場所でゆっくりと眠りたい」という考えを持つ人も多いのではないでしょうか。昔であれば周囲の人から「不謹慎」などと言われそうですが、現代では違和感すら感じない内容の言葉です。「人生100年時代」と総理大臣が堂々と国会の場で発言するなど、日本が直面する高齢化社会は人々の「死」に対する価値観や考え方を大きく変えていると言っても良いでしょう。近年では生前に自らの亡き後について準備する、いわゆる「終活」が度々のように話題となっています。この終活を巡っては、誰もが必ず直面するだけに決して無関心ではいられないことです。
「永眠後の自らのお墓をどこに設けるか」などの相談に乗ってくれるようなサービスも続々と登場しています。冠婚葬祭を請け負う業者に加えて、墓地を管理する法人や寺院などが参入。いわば、顧客の争奪戦とも呼べるような様相を呈しています。このような状況下であるからこそ、積極的な終活ができるともいえるでしょう。死んだ後のことを生前に色々と選べるのは、私たち一人一人にとってもメリットがあります。「お墓は生まれ故郷から近く、のどかなところがいい」や「先に逝った両親のそばでゆっくりと眠りたい」といった理想を叶えることは十分に可能です。
もちろん、お墓に対する考え方の中には先祖代々守ってきた場所にするべきなどというものもあります。むしろ、まだまだそのような人も多いのではないでしょうか。基本的に「長男が先祖代々の墓を継承していく」という考え方です。もちろん、先祖を大事にして敬うことは良いことであり、決して否定されることではありません。しかしながら、その一方において柔軟な発想に基づく流れが生まれてきたのも事実です。徐々に終活を開始する年齢が若くなってきており、40代50代のうちからスタートさせるケースも珍しくありません。人間は突然に事件や事故に巻き込まれて命を落とすこともありますので、早いうちから準備するのが理想です。