終活の最初の一歩は何から始める?
現在、終活に関する情報がメディアに溢れています。やらなければならないことが多くて、知れば知るほど何から始めてよいかわからなくなるのが終活です。
しかし終活は、絶対に行わなければならないことではありません。もともと、人生の最後を豊かに送ることができるようにするのが終活本来の意味です。
終活自体が負担になるなら、終活をしないという選択肢もあります。
終活をしたいなら最初の一歩は、やりたいことから簡単なことから始めるのが成功の鍵です。エンディングノートを作ると、自分の考えがまとまり自分自身が何をしたいのかが明確になります。エンディングノートは家族への感謝の言葉など、何をどのように書いてもよいノートです。
市販のエンディングノートなら終活でやるべきことが項目として書かれているため、一から自分で考える必要がありません。項目のすべてをやる必要はないし、やりたいことを付け加えても構いません。普通のノートやメモ帳に、やりたいことを思いつくままに書いて行くのもよいでしょう。
もしも家族に負担をかけたくないのであれば生命保険や預金、口座番号などお金に関することを書いておくと、突然亡くなるようなことがあっても家族に金銭的な負担をかけることがありません。
意思表示ができなくなったときのために、延命治療や臓器提供、お墓のことなど自分の希望を書くこともできます。エンディングノートの存在を、信用できる人に知らせておくことも必要です。
すでにやりたいことがあるなら、そこから始めるのが正解です。誰にも見られたくないものがあるなら、身の回りの整理から始めるのもよいかもしれません。パソコンのデータなどのデジタル情報の確認も、忘れてはならないポイントです。
不要なものをできるだけ処分しておくと、残された家族の負担も軽減できます。自分の資産をまとめてみると、これからを安心して過ごせます。
終活は、いつから始めなければならないというものではありません。定年退職など、人生の節目がきっかけになることもあります。早ければ早いほど様々なことができるので、思い立ったときが始めどきです。
子が親の遺品整理を行う場合には
親が亡くなった後に、子が遺品整理を行うケースが増えています。家の中に膨大な不用品があるために、途方に暮れてしまう方は多いです。まずは、保管するものと処分するものに分けることが大事です。
着物や書籍など、親が遺したものを活用したいと考える方はたくさんいます。もしも兄弟がいるなら、遺品整理の手助けを依頼しましょう。一人では、保管と処分の判断が難しく感じることがあるからです。また、形見として引き取りたいと考える場合もあるので、複数で遺品整理を行うのは効果的です。ただし、貴重品を巡って争いが起こらないように配慮しましょう。
事前にどのような遺品が欲しいのか、希望をリストアップしておくことは大事です。効率的に遺品整理の作業を進めることができます。
不用品を処分する前に、各自治体が定めているゴミの捨て方を把握しておきましょう。各自治体によって、可燃ゴミと不燃ゴミの出し方が異なるからです。
回収日も決まっているので、定められた日に出すことが大事です。尚、衣類や書類、瓶類をリサイクルゴミとして出すことができる自治体もあります。家具や家電など大きい不用品は、あらかじめ粗大ゴミとして自治体に届け出る必要があるので注意しましょう。
処分費用を払ってから、回収を依頼するパターンが一般的です。中には、粗大ゴミとして出すことが不可能な品物もあります。各自治体のホームページなどをチェックして、正しい方法で処分しましょう。
自力で遺品整理をしたくても、不用品の量が多いために、なかなか作業が進まないことがあります。また、ゴミの分別が難しくて、判断に迷う方もいます。できるだけ早く遺品整理を行いたいなら、不用品回収の専門業者に相談してみましょう。
布団やベッドなど大型の不用品も引き受けています。業者がゴミの処分をするために、依頼者が分別をすることはありません。尚、不用品の種類や分量によって、作業にかかる費用や時間が異なります。